はじめまして。広告代理店勤務、休職中、31歳母の日記です。
ちょうど1年半前に夫のオーストラリア、シドニー駐在が決まり、当時30歳と4歳の娘は半年遅れでついていくことにしました。
着いていくと決断するまでには半年も時間を要しました…というのも、私はキャリアを継続したかったし、当時転職活動もしていくつかの会社から内定を貰っていました。一つは新卒採用時に落ちた会社からの内定だったので素直に嬉しく、その会社へ行く気で現会社への退職交渉をしようと思っていた矢先の夫の転勤でした。
夫の会社は、一般的に駐在の多い商社や銀行ではないので、目が飛び出るほど、動悸が激しくなるほど驚きました。
子供と二人、日本に残って、転職先で揉まれながら夫の帰国を待つか。
キャリアを中断し、海外で家族揃って暮らしてみるか。
自分らしい選択は前者でした。夫についていくだけの駐在妻なんて自分らしくない!と思いました。
ただその時、私が相談した信頼あるクライアントが言ってくれたんです。
「海外で生活してみて、英語でコミュニケーションを取って、子育てをして…そんな経験がキャリアの役に立たないはずないだろ!」
「駐在期間の全期間いなくてもいいから、とにかく2年でも行ってみろ!」と。
数年くらいキャリアを中断しても、お前なら絶対戻ってこられると強く後押ししてくれたんです。
キャリアを数年後取り戻す心意気があるなら、自分の人生の中で予測できなかった海外生活をやってみようじゃないか、そこでキャリアの足しになる英語力をあげてみようじゃないかというつもりで、やっと決心がつきました。
そこから、夫に帯同する前提で、転職先の会社と現在の会社と同時に、状況説明と交渉を行いました。
海外からのリモートワークが可能か?
海外駐在という選択肢があり得るのか?
真剣に問い合わせました。
転職先の会社からの返答は、本当に味気ないものでした。当たり前ですが中途採用の実力もわからない人間の交渉に応じるわけはないですし、自分が人事部でも蹴とばすと思います。
そこで親身に解決策を探してくれたのが、現会社でした。直属の部長、役員、人事、労務部の皆が海外からのリモートワークにおける障壁を洗い出し、どうにかキャリアを絶えさせない道を探してくれたのです。現会社は総勢600人以上、その中のたった一人である私にここまで道を探ってくれる会社はないと思いました。
結局、現会社が就労ビザを取ることはほぼ不可能(オーストラリアに法人もプロジェクトもないため申請要件が整わない)だったため、
部長からの提案で「退職ではなく、休職はどうか?」という流れになり、今まで存在しなかった休職制度である「家族の海外勤務における帯同休職」という制度を設けてもらいました。私は最大5年間、休職できることとなりました。
そこから約1か月間で、休職手続き、子供の保育園の退園、市役所関連の手続き、引っ越し作業を怒涛のように済ませ、オーストラリア シドニーにやってきました。
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